Home 開発ストーリー

開発ストーリー

1979年、弊社の創業者である蛯沢勝男は、青森県東北町で勝電気工業(株)を創業し、これまで電気工事業を通して、「明るく」、「涼しく」、「暖かく」、「速く」など利便性・経済性を地域の皆様方に提供してきました。

しかし、仕事をしていく中で、

  • 送電線の下や工場の近くを通るとラジオに雑音が入る
  • 掃除機、ドライヤーなどを使うと手がしびれる
  • 携帯電話で通話していると頭が痛くなる
  • パソコンの前で長時間作業をすると具合が悪くなるebisawa

 

などのお客様の声が寄せられていました。今までは、電気工事業を通してお客様にお役立ちしていたつもりですが、その利便性の反面、こういった電気による弊害”電磁波障害”を目の当たりにしました。そこで「電磁波障害を改善する商品創りをしよう」という強い想いから、1999年7月、株式会社eウインテックの設立にいたりました。その当時、パソコンが急激に普及し始め、IT化が進んだことにより、職場だけではなく、家庭においてもパソコンを使用する機会が格段に増えていました。パソコンは人々の暮らしやビジネスにおいても必要不可欠なものとなり、特に職場において、ビジネスマンは、一日中パソコンの前で仕事をすることにより、パソコンから受ける電磁波の影響が懸念されていました。そこで私共はまず、”環境”をテーマにして考えたときに、「地球」、「地域」、「職場」、「家庭」の中でも、日々の生活の中で電磁波の影響を受けやすい場面を想定した結果、特に「職場環境」にしぼり、2003年8月、青森県内の異業種中小企業6社と開発プロジェクトを結成し、電磁波を低減する技術「eでんき」の開発に着手しました。その後、2003年12月には、(独法)国立八戸高専に「eでんき研究会」を設立し、八戸高専との産学連携による研究開発を開始しました。そして2004年7月、記念すべき第1号の商品として、パソコンから発生する電磁波を低減する商品『ノンドライ』が完成し、発売を開始しました。こうして、あおもりの“電気のプロ集団”が総力を結集して作り上げた商品、『eでんき』が誕生しました。

img_story01


 もっと詳しい、eでんき開発ストーリー

 電磁波を低減させる技術eでんきとは!

 

edenki_img01

当社は勝電気工業㈱を親会社としていますが、昭和60年頃から数年間、節電装置の 販売で東北地方ではトップクラスの販売実績を持っていました。

その節電、省エネなどに使用されるインバーター制御装置を設置した周辺では、電磁波ノイズが発生し、会社の電子機器を損傷させたり、車載ラジオに雑音で聞けない状態になったり、畜産業においては家畜の健康にも影響がありました。

お客様の生活に欠かせない電気は「明るく」「涼しく」「暖かく」「早く」など利便性と経済性で喜ばれ、更に省エネ効果では喜ばれ、良かれと思っていた事が、実はその裏で大変ご迷惑を掛けていたのです。

今、思い起こせば電磁波障害を警告されたのは、40年以上前、19歳の時に就職した電気工事会社の先輩たちから、「電気屋になると○○ができないぞ!」「できても○の○しかできないぞ!」と脅かされていました。
当時は何も気にしなく、なんでそんな事を云うのかと疑問視していましたが、実はこの会社の社員を見れば、「なるほどなあ当てはまる」と思える節がありました。

そして、近年、このような電磁波の影響による色々な障害が報告されている事に危惧を感じていました。

そこで、関連する勉強を始めたが、電磁波障害については、一般社会に於いてはまずは理解されていない、政府、経済界、学者なども否定的な捉え方に至っていました。

そこで、このような状況の中、課題を見つけ、節電の技術でご迷惑を掛けたのだから、逆に節電の技術を活用した商品開発を考えました。
まずは知り合いの経営者や技術者に声をかけ、電気保安管理業務者、セラミック製造会社、経営コンサルタントなど、異業種6社が集まり、それぞれの専門性を活かし、環境や健康関連の課題を解決する商品づくりの為「eでんき開発プロジェクト」を設立したのです。

早速、資金、人材、ノウハウは各社で出し合う事を条件に進行したが、当社としても新たな実験の為に雇用ができないので、以前、中小企業家同友会の赤石前会長から「社員10人いたら、その仕事は9人でやり、1人に新しい分野の仕事作りをさせる。そうすれば、人件費を新たに懸けなくても、10%のコストダウンで新しいものづくりが出来る」と教わりました。

そこで、ひとりの社員に今後の開発プランを話し、「3年間一緒に研究開発をしてほしい」「但し、この研究には当分、会社として収入が無いよ」人事評価制度を導入していたので、本人の売上高に対する評価がゼロになるわけですが、これを了承、そして計画発表をしました。結果的には4年間掛かりましたが、社員15人ぐらいに中で、一人の人件費のコストダウンで新たな商品開発ができました。

そして、多大な好意により、国立八戸高専地域テクノセンターに「eでんき研究会」を設立し、共同研究で、省電力装置を経済産業省、青森県の環境・エネルギー対策の補助金で研究開発を始め、電磁波対策の「ノンドライ」を産学連携で商品化しました。

更に「ノンドライ」は3年間、秋田大学との共同研究で使用環境における現場検証を実施、文科省の奨励研究にも採択、学会でも二度、論文発表をしています。

この商品開発には、地方の異業種中小企業の連携と産学連携をフルに活用し、国などの補助金も導入し、強い開発理念を持って行動しています。

その原点は社会のお役立ちになる真の商品づくりです。

現代社会の職場環境においてパソコン作業の連続使用は、目に見えない、匂いがしない、音がしない空間電磁波の影響で、知らず知らずのうちに作業者に何らかの変化が出て、影響を受け、社員、経営者が労務管理の上でも大変困っている事が報告されています。この事は会社の収益にも直接影響する重要な案件でもあります。

パソコン、サーバー、コピー、スキャナー、携帯電話など、職場には多くのOA電磁波障害を第二のアスベストのように、深刻な社会問題にしないようにしなければなりません。しかし残念ながらこれまでの企業では、ほとんどその対策は殆ど成されていません。

これからも職場環境や建物、オール電化住宅、エコキュート、携帯電話など電磁波障害の対策を産学連携で取り組み、社会環境を改善する仕掛けをし、お客様のお役立ちを実践していきます。

また、販売支援は公的機関の中小機構の販路開拓コーディネート事業や経済産業省、青森県、(財)21 あおもり産業総合支援センターなどの支援は重要であった。


主な認定

  • 平成17年 レッツBuy あおもり新商品認定取得 – 青森県
  • 平成17年 BUY ベンチャー東北購入促進品に認定 – 東北経済産業局
  • 平成18年 販路開拓コーディネート事業に採択 – 中小企業基盤整備機構
  • 平成19年 ベンチャーフェアJAPAN2007 イケてるベンチャー企業12 社に選出 – 中小企業基盤整備機構
  • 平成19年 エンジェル税制対象企業事前確認書の受領(全国4 社目) – 東北経済産業局
  • 平成20年度 ものづくり新世紀青森元気企業顕彰 – 青森県
  • 平成21年度 ものづくり企業魅力発信コンテスト表彰 – 青森県三八地域県民局